【DeNA】筒香、平成最後のGキラー!シーズン12発

スポーツ報知
5回2死、筒香が左越えに34号ソロを放つ(投手・内海、捕手・大城=カメラ・生澤 英里香)

◆DeNA4―2巨人(14日・横浜)

 左手でしっかり押し込んだ。筒香の放った打球は、DeNAファンの希望を乗せ左翼席最前列へ消えた。2点リードの5回2死、内海の外角直球をはじき返した。苦手左腕から今季11打席目での初安打が34号ソロとなり、リーグトップの丸に1差と迫った。リードを3点に広げ、「素直にバットを出せて、しっかり自分のポイントでとらえることができた」と、振り返った。

 お世話になった大先輩に贈る一発にもなった。この日は横浜高の11学年上である後藤が、球場近くの球団事務所で引退会見。その後あいさつへ訪れた。筒香は1998年夏の甲子園の準々決勝の横浜―PL学園戦を生観戦していた。そこには松坂のチームメートとして主軸を張る後藤の姿があった。「あの世代は松坂さん以外の選手も目立っていた。皆さん印象が強いですね」と、その後、同校に進学するきっかけとなった試合だ。

 後藤が西武から移籍してきた2012年からはチームメート。15年から主将を務める筒香は、「僕が経験していないことをされている。一番アドバイスをもらった。そういう先輩が去っていくのはさみしいです。技術的にも精神的にもチームのためにまた助言をいただきたい」としみじみと思いを語り、今後の共闘を誓った。

 主砲の感謝を込めた一発は今季巨人戦12本塁打目。1967年の桑田武(大洋)の球団最多に並んだ。相性の良さは、「意識はない。たまたまだと思います」と謙遜する。チームは巨人戦の2年ぶりカード勝ち越しを決め、3位の巨人に2・5差に迫った。「やることは変わらない。毎日勝つためにやるだけです」。ユニホームを脱ぐ先輩のためにも、筒香は最後までCS進出を諦めない。(岸 慎也)

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