【DeNA】G後藤「松坂世代で幸せ」加賀と引退会見

スポーツ報知
引退会見した後藤(左)と加賀

 DeNA・G後藤武敏内野手(38)、加賀繁投手(33)が14日、横浜市内の球団事務所で引退会見を行った。

 西武、DeNAで16年。今季1軍出場がなかった後藤は、「今年ダメだったら引退と覚悟していた。スッキリしています」と、すがすがしい表情を浮かべた。横浜高では松坂(中日)とともに甲子園春夏連覇を達成。同世代の村田(BC栃木)、杉内(巨人)と同年にユニホームを脱ぐことに、「松坂世代は世間から見ても影響力がある。その世代の一人としていられるのは幸せなこと」と、しみじみと語った。

 同級生との真剣勝負はなくなったが、悔いはない。松坂に対し「今年一緒のリーグになって対戦できるかと期待していた」と、心待ちにしていた。しかし、右腕が抹消されたことで引退試合が予定される22日のDeNA―中日戦(横浜)での登板はできない。雨天中止による日程変更などの可能性もあるが、事実上2人の対戦はなくなった。

 松坂は13日の阪神戦(甲子園)で、38歳の誕生日に6勝目。引退する同級生たちへ向け、「僕は、もう少し頑張る」と、後藤らの名前を挙げてコメント。テレビで見たという後藤は、「少し涙が出てきた。ありがたいこと。対戦したいけど、気持ちで十分。本当にうれしかった」と感謝を口にし、思いを封印した。長打力に勝負強さを兼ね、「ゴメス」の愛称で愛された38歳。時折涙をこらえながら現役生活を振り返り、「野球に携わる仕事で恩返しができたら」。後藤が松坂世代の誇りを胸に、第二の人生を歩む。

 ◆後藤 武敏(ごとう・たけとし)1980年6月5日、静岡県生まれ。38歳。横浜高3年時に春夏連覇。法大では2年春にリーグ3冠王。2002年ドラフト自由枠で西武入団。11年オフ、武山との交換トレードでDeNA移籍。通算617試合で打率2割5分5厘、52本塁打、184打点。176センチ、84キロ。右投右打。年俸1840万円。登録名「G後藤武敏」。

 ◆加賀 繁(かが・しげる)1985年4月13日、埼玉県生まれ。33歳。埼玉平成高から上武大、住友金属鹿島を経て、2009年ドラフト2位でDeNA(当時横浜)に入団。通算278試合に登板し12勝22敗1セーブ、72ホールド、防御率4.03。右投右打。182センチ、84キロ。年俸3100万円。

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