【西武】首位攻防第1ラウンドで快勝 郭俊麟、3年3か月ぶり白星

スポーツ報知
ファンとタッチを交わす郭

◆西武11―5ソフトバンク(15日・メットライフドーム)

 西武が2位ソフトバンクとの直接対決初戦に快勝、ゲーム差を4・5に広げた。今季2試合目の登板だった台湾出身の右腕・郭俊麟投手(26)が、6回途中3失点で、2015年6月7日のDeNA戦(横浜)以来の白星を挙げた。

 勢いに乗るソフトバンク打線を、ひたすら変化球でかわした。2回にグラシアルに直球を左翼席へ運ばれたが「真っすぐは見せ球にして、ストライクゾーンには投げないようにした」と郭。チェンジアップとスライダー、カーブを丁寧に散らし、相手に的を絞らせない。3者凡退に抑えた4回は、14球すべてが変化球という徹底ぶりだった。

 5回2死二、三塁では今宮に右前打を許したが、金子侑の好返球で同点は阻止。その裏に浅村と山川のアーチでリードが広がり、勝ち投手の権利を持って6回途中で降板した。

 「苦しかった」という勝てない日々。来日4年目の今季は「何かを変えたい」と、登録名の読み方を日本語読みの「かく・しゅんりん」から母国語の「くぉ・じゅんりん」に変え、背水の覚悟で臨んだ。3年3か月ぶりに手にした勝利に「野手のみなさんに感謝します」と、うれしそうにほほ笑んだ。

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