【日本ハム】七飯町出身・鍵谷、ピンチ救った!復興へ“魂の5球”

スポーツ報知
3番手で登板した日本ハム・鍵谷は気迫あふれる投球を見せた

◆日本ハム0―10オリックス(15日・札幌ドーム)

 日本ハムの七飯町出身・鍵谷陽平投手(27)が、15日のオリックス戦(札幌D)の7回に3番手として登板。劣勢の中、打者1人を完璧に抑えた。6日に発生した北海道胆振東部地震の後、札幌Dに初めて登場。勝利には結びつかなかったが、復興に向け、『戦う姿勢』を示した。

 わずか5球に、魂を込めて投げ込んだ。7回2死二塁でマウンドに上がった鍵谷。7点差をつけられた圧倒的劣勢でも、やることは変わらなかった。「点差はありましたけど、しっかり自分のピッチングをして後ろにつなごう」。2―2から最速149キロの直球を、ど真ん中にズドン。二ゴロに打ち取り、7回を終わらせた。

 特別な思いがあった。6日の地震後、球団のツイッターや試合中のビデオメッセージなどで、地元への思いを語ってきた。「メッセージもそうですけど、プレーする姿、一生懸命やる姿が心に響くと思う」。慣れ親しんだ札幌Dで、言葉だけでは伝わらない思いを右腕に込めた。

 チームは今季12度目の完封負け。西武が勝利したため、首位との差は6・5に広がった。「差は開いてしまいましたけど、明日(16日)から切り替えてやっていくしかない」。可能性が残る限り、前を向き続ける。(秦 雄太郎)

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