【楽天】田中、生え抜き最多タイ17号!新人王へアピール弾

スポーツ報知
初回、中越えに17号ソロを放った楽天・田中

◆ロッテ3―10楽天(15日・ZOZOマリン)

 楽天は15日、ロッテ戦(ZOZO)で打線が爆発し快勝。連敗を4で止めた。「1番・中堅」でスタメン出場した田中和基外野手(24)は、今季3本目の初回先頭打者弾となる中越え17号ソロ。昨季、茂木栄五郎内野手(24)がマークした球団生え抜き野手のシーズン最多本塁打に並んだ。この一発で勢いがついた打線は先発全員の19安打で10点を奪い、8月9日の日本ハム戦(札幌D)以来となる2桁得点をマークした。

 ノーステップの左打席で、田中は低めのボールを強く叩いた。高く上がった打球が、バックスクリーン左で弾む。初回、ロッテ先発・二木の直球を中越え17号ソロ。今季3本目となる初回先頭打者弾に「フォークが来たら空振りでいいやと割り切っていきました」と笑った。

 苦しんでいた。9月は14日まで打率2割1分6厘。本塁打もなかった。「感覚は変わってないけど結果が出ていなかった。本塁打もなかったし、1本出たことでこれからまた乗っていければ」。生え抜き記録に並んだが、新記録については「ヒットの延長で18号が出てくれるかもしれないので」と控えめに話した。

 この1本をきっかけに、打線は19安打の爆発。田中が5回に中越え二塁打を放ちマルチ安打をマークすると、オコエが今季初、山崎はプロ初となる猛打賞を記録した。9回には村林も右前打を放ち先発全員安打。来季以降を見据えて起用している若手の躍動に、平石洋介監督代行(38)も「(田中が)勢いをつけてくれましたね」と目尻を下げた。

 田中にとっては1本、1本が新人王への大事なアピール材料だ。「新人王を期待して見てくださる人もいると思う。その期待に応えられるように、何とか結果を出していきたい」と話すスイッチヒッター。残り17試合、貪欲に数字を求めていく。(山口 泰史)

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