【DeNA】平良、古巣・巨人に初勝利!菅野に「負けたくなかった」

スポーツ報知
4勝目を挙げた平良(右)と柴田は笑顔でポーズする(カメラ・清水 武)

◆DeNA3―1巨人(15日・横浜)

 狙い通りの空振り三振。思わずガッツポーズが出た。2点リードの5回2死、平良は、首を振って投げ込んだ144キロ直球で亀井を斬った。この回、4番・岡本から3者連続三振。完全に流れを引き寄せ「前回は自分が逃げているなと思った。思い切り腕を振って直球で攻めて、そこからスライダー」を徹底し、巨人打線を封じ込めた。

 7回1死、重信の左翼へのライナー性の当たりを筒香が見失い三塁打となったところで降板。2番手・三上が打たれ1失点こそ喫したが、CS争いへ大事な試合で2安打8奪三振の快投。2度目の対戦で古巣への初勝利となる今季4勝目を挙げた。

 17年にFA・山口俊の人的補償で巨人からDeNAに移った。登板前日の練習時、古巣の関係者にあいさつに行くと、投げ合う菅野と比較され「(平良の)負けだな」と冗談交じりに言われた。事実、巨人時代は「すごい投手で気安く話しかけられる感じじゃなかった」と言うほど大きな存在だった。しかし「笑って返していたけど、負けたくなかった」と心の中では燃えていた。

 菅野に黒星をつけ、チームは最下位脱出。23歳右腕は「成長した姿を見せたいと思っていたので良かった」と3年間在籍した巨人への感謝を口にした。これで3位まで1・5差。ラミレス監督は「想像以上の投球だった。今のところ、明日(16日)の試合(阪神戦)が今季一番大事になる」と逆転CSへ一気にギアを上げる。(岸 慎也)

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