【日本ハム】マルティネス、制球定まらず連敗…自力V再消滅

スポーツ報知
ベンチで険しい表情を見せる栗山監督(右端)

◆日本ハム4―8オリックス(16日・札幌ドーム)

 日本ハムはオリックスに4―8で敗れ連敗を喫した。勝利した首位・西武との差が7・5に開き、自力優勝の可能性が再び消滅。栗山英樹監督(57)は「試合全体を通して、支配し切れないのはこっちの責任なので」と言葉を絞り出した。

 「本当に大事なゲームが続く中で、たくさん応援してもらっているのに申し訳ない」。指揮官の肩に痛恨の連敗が、重くのしかかった。先発・マルティネスが精彩を欠いた。初回に3安打を許し、前日(15日)の有原に続き2戦連続で初回に先制点を献上。直球の制球が定まらなかった右腕は「投げないといけないところに投げられなかった」とうつむいた。

 11安打を放ちながら、打線もつながらない。5回には大田の同点2ランと判定された左翼ポール際の飛球が、敵陣営のリクエストでを受けたリプレー検証の結果ファウルに覆った。「(打球が切れたのは)見えていた。切り替えができなかった」と大田。打ち直しとはいかず三振に倒れ、流れを引き戻せなかった。

 残り18試合で、自力Vの可能性が消滅する逆境に立たされた。終盤戦でかみ合わない投打の歯車。「とにかく北海道の皆さんに喜んでもらえるようにしっかりやります」。指揮官は自らに言い聞かせるように、球場を後にした。(秦 雄太郎)

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