【西武】球団初“日本人打者20発カルテット”でM10

スポーツ報知
試合後、ビクトリーロードを上った秋山はファンからハイタッチで祝福を受ける(カメラ・佐々木 清勝)

◆西武7―4日本ハム(18日・メットライフドーム)

 西武が5連勝で優勝マジックを10とした。秋山が初回、自身16本目の先頭打者本塁打で20号の大台に乗せると、2回は浅村に28号2ラン、5回には山川に42号ソロが飛び出し12安打7点で快勝。26本塁打の中村も含め球団初の“日本人打者20発カルテット”が完成した。先発の多和田はリーグトップ15勝目をマーク。投打がかみ合い、10年ぶりVへ一気にスパートをかける。

 初回の攻撃開始から1分で左翼席のレオ党が沸き立った。秋山の打球はグングンと伸び、逆方向のスタンドに飛び込んだ。先制20号ソロとなる初回先頭打者本塁打はリーグ歴代9位タイの通算16本目。「珍しく感触がよかった。先頭なので勢いをつけられるように思いっきりいきました」。2ボール1ストライクから外角直球を一振りで仕留め、チーム今季719得点目。04年の球団シーズン最多718点を塗り替えた。

 秋山は昨季の自己最多25発に続き、2年連続20号到達。山川、浅村、中村と合わせて日本人4人のシーズン20本塁打は球団初となる節目を飾った。

 指定席の1番が似合う。7、8月は打率2割台。8月28日の楽天戦(前橋)から源田と入れ替わり、7試合で2番に入った。辻監督は「出塁率が高く足のある源田がいれば、秋山への攻め方も変わる」と説明。新たな打順で視野を広げると、7日のロッテ戦(メットライフ)から1番に戻り、これで今季5本目の先頭打者弾。秋山は「1番が初回に塁に出るか出ないか大きい。走者をかえすより塁に出る方が簡単」とうなずいた。

 辻監督は「1人で1点。こんな大きいことはない」と称賛する。初回には森の押し出し四球もあり、14日の楽天戦(メットライフ)から初回に3、3、4、4、2点。5試合連続の初回複数得点で、ライバルに先制パンチを浴びせ続けている。

 5連勝で優勝マジック10。秋山は「マジックは体験したことないから正直分からない。目の前の試合をやるだけ」。2回に浅村が右越え28号2ラン、5回には山川が左翼に42号ソロ。秋山から始まる獅子おどし打線の和製20発以上カルテットが、計116本と破壊力を増してビクトリーロードを突き進む。(山崎 智)

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