【中日】鈴木博、8月12日以来の1軍合流「いきなり抑えをやるとは言えない」

スポーツ報知
8月中旬以来の1軍再昇格を果たした鈴木博(ナゴヤドームで)

 中日のドラフト1位・鈴木博志投手(21)が20日、ナゴヤドームで1軍練習に合流した。21日に1軍登録される見込み。8月12日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で1点リードの9回、バレンティンに逆転2ランを浴びるなど3失点で5敗目を喫し、翌13日から2軍で再調整していた。

 1か月以上のファーム暮らしで真っ黒に日焼けした剛球右腕。専ら直球を磨くことに費やしたといい「力感なく、無駄な力を入れずに投げられるようになっている。下でやってきたことを全部出せるよう、打者と勝負するだけ」。ファームでは10試合に登板して防御率1・93と結果も出してきた。

 不振の田島に代わり、7月上旬から守護神の座を奪い取った。4セーブを挙げる活躍も見せたが、徐々に自慢の直球が勢いをなくしていくことを実感していた。「そんなに疲れは感じない」と話していたが、目に見えない疲労にむしばまれていたのは明らか。降格直前の登板数は50で、いまだにチーム最多だ。

 自ら勝ち取り、そして失ったクローザーのポジションには現在、佐藤とロドリゲスが君臨する。「悔しい思いがありました。1軍の試合をテレビで見ていて、違和感がありました」。残り試合は9試合。すぐに抑えの座を奪回できるわけはないと分かっている。「いきなり、そんなこと(再び抑えをやる)は言えない。ひとつずつチャンスを奪って、まずはチームがCSにいけるよう貢献できればいい」。鈴木博のセカンドステージが始まる。

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