【ロッテ】福浦の2000安打に地元ファン総立ち 「来年も」現役続行宣言

2018年9月23日7時0分  スポーツ報知
  • 通算2000安打を達成した福浦は、ライトスタンドのファンをバックに記念ボードを掲げた(カメラ・佐々木 清勝)

 ◆ロッテ3―5西武(22日・ZOZOマリン)

 ロッテの福浦が、西武戦(ZOZO)の8回に小川から右越え二塁打を放ち、プロ野球52人目の通算2000安打を達成した。42歳9か月での到達は、2015年に42歳11か月で達成した和田一浩(中日)に次ぐ史上2番目の年長記録。94年にドラフト最下位の7位で投手としてプロ入りし、ロッテ一筋25年。誰よりも地元・千葉のファンから愛される男は総立ちになった観客から大歓声を浴びた。

 大歓声に包まれた打球は右翼線で大きく弾んだ。福浦は勢いよく一塁を蹴って二塁へ滑り込んだ。8回先頭。左腕・小川のスライダーを仕留めた2000本目の安打は通算388本目の二塁打。「訳が分からなかった。とっさに気持ちが出た」。普段はクールな男がガッツポーズを繰り出し、喜びを爆発させた。西武の同級生・松井から花束を受け取ると自然と笑みがこぼれた。

 小学1年で父・元生(もとお)さんの影響で野球を始めた。学校から帰ると自宅の団地の壁に目掛けて一人で的当てをしたのが原点。幼少期は大の巨人ファンで篠塚や吉村のプレーを食い入るように見た。中学に進むと甲子園のスター、PL学園の「清原・桑田」に憧れた。「やっぱりKKでしょ。あそこまでの選手になるのは無理だけど、千葉の子どもたちに憧れを持ってもらえるように。そうなれたらうれしいよ」。真摯(しんし)に野球と向き合い続け、今では誰からも愛されるヒーローとなった。

 4年目の97年7月5日のオリックス戦(千葉マリン)でフレーザーから中前に初安打を放ち打者人生がスタート。努力を惜しまず、自分が「すごい」と思う打者の映像を見てはモノマネした。右打者では清原、小久保、江藤。左打者ではイチローと大リーガーのケン・グリフィーJr.の打撃フォームに大きな影響を受けた。金字塔への第一歩を記して7749日目での到達に「2000本は正直、厳しいと思っていた。ここまでやれるとは思っていなかった」と感慨深そうに語った。

 「生みと育ての親」にささげた一打でもあった。00年6月に母・千江子さんが46歳で死去。以降はバットのグリップエンドに最愛の母の名を書いて、共に打席で戦ってきた。プロ1年目に打者転向を勧めた当時2軍コーチの山本功児さん(享年64)は「あの勧めがなかったら今の自分はない」という恩人だ。「告別式には参加したけど、墓前には行けてない。良い報告をしたいね」と誓いを立ててシーズンに臨んだ。これで天国の2人に「ありがとう」が言える。

 試合後には「来年もやるつもりです」と現役続行を宣言した。球団も将来の幹部候補にコーチ兼任で契約を打診する見込みだ。球界最年長野手として迎える26年目に向け、“幕張の安打製造機”はまだ歩みを止めない。(長井 毅)

 ◆福浦 和也(ふくうら・かずや)1975年12月14日、千葉・習志野市生まれ。42歳。習志野高から93年ドラフト7位で投手としてロッテ入団。1年目の夏に打者転向。97年に1軍入りし、翌年から一塁レギュラーに定着。01年に首位打者、10年にベストナイン。ゴールデン・グラブ賞3度。183センチ、88キロ。左投左打。年俸3500万円。

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