【ヤクルト】石山、チーム日本人05年石井弘以来の30セーブ「気持ちだけで投げています」

スポーツ報知
9回を無失点に抑え、30セーブ目を挙げた石山(右)

◆中日0―2ヤクルト(23日・ナゴヤドーム)

 勝利のハイタッチもすっかり板についた。2点リードの9回2死一塁。守護神の石山は、代打の福田を捕邪飛に打ち取ると、グラブを軽く3度たたいて喜びを表した。30セーブの大台は、チームの日本人で05年石井弘寿(現投手コーチ)以来。「うれしいです。絶対勝とうという気持ちだけで投げています」と胸を張った。

 チームの躍進を象徴する存在だ。昨秋から挑戦したフォークの改良に成功し、決め球に使えるようになったことで安定感が増した。防御率2.03は12球団でも随一の成績だ。今春のキャンプ前には首脳陣の指名で投手キャプテンに就任。チーム最年長の石川も「石山が引っ張ってくれている」と賛辞を惜しまない。

 無欲そうな顔とは違い、意外に強気だ。開幕は中継ぎで迎え、カラシティーの不振で巡ってきた抑えの座を「狙っていた」。かつては右肘の故障で苦しんだ時期もあったが、この2年は計130登板。「頑張っただけ返ってくる世界なので」と鼻息は荒い。最多セーブのタイトルも視界に入るが、第一はチームの勝利。「やりがいがあります」。未定だった巨人戦(神宮)が10月1日に入ったことで11連戦となっても、不動のクローザーがいれば心強い。(田島 正登)

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