【広島】またVお預けも緒方監督「また明日、しっかりやるだけ」…26日から直接対決

スポーツ報知
試合後、大型スクリーンで放映された中日・ヤクルト戦を見つめる広島ナイン。ベンチで待機もむなしく、優勝は持ち越しとなった(カメラ・馬場 秀則)

◆広島3―5DeNA(25日・マツダスタジアム)

 優勝マジックを1としていた広島は3―5でDeNAに連敗し、またも優勝は持ち越しとなった。6回に丸の38号ソロと松山の適時打で同点に追いついたが、フランスアが8回、ロペスに決勝の24号2ランを許した。ヤクルトも中日に勝利したため、広島のマジックは1のまま。26日からはヤクルトとの直接対決で、勝つか引き分けで3年連続の優勝が決まる。

 悲劇のダブルパンチが優勝目前のカープに襲いかかった。午後9時2分頃、ヤクルトが追いついた速報を携帯電話などで知ったマツダの広島ファンがざわついた。その直後、ショッキングな放物線が飛び出した。同点の8回1死一塁。2イニング目に入ったフランスアがロペスに24号2ランを左翼席に運ばれた。

 「ノーコメント。アシタ、アシタ、マタアシタ!」。25歳の誕生日だった中継ぎエースが18試合ぶりの失点を喫し、日本語で反省の言葉を口にした。6回から一岡、7回からフランスアと勝利の方程式を惜しみなくつぎ込んだものの、両輪が失点し、白星を逃した。緒方監督は「今日も決められず残念です。また明日しっかりやるだけ」と必死に前を向いた。

 マジック2で迎えた23日のDeNA戦(マツダ)はサヨナラ勝利で王手をかけたものの、ヤクルトが勝ってお預け。その後はまさかの2連敗。ヤクルトも負けず、3日続けて生みの苦しみを味わった。

 前日(24日)に続き、カープナインは敗戦後、一塁ベンチに残った。バックスクリーンの中継映像でヤクルトの勝利を見届けた。だが、もう他チームを気にする必要はない。26日は2位・ヤクルトを本拠地で迎え撃つ。直接対決は6連勝中で今季17勝5敗。新井は「明日ですね。明日に向けてしっかり準備するだけ」と格好の舞台に意気込んだ。

 5回終了後に、ナゴヤDの途中経過がビジョンに映された。その時点でヤクルトは負けていたが、マツダの観客は喜ぶ様子を見せなかった。カープファンも自力での地元胴上げを待ち望んでいるはずだ。緒方監督は「やっている野球は問題ない。明日勝ちましょう!」と必勝を誓った。(表 洋介)

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