【DeNA】執念6人継投で連日のV阻止、66日ぶり3位で巨人に追いついた

スポーツ報知
(右から)2年ぶり先発の国吉、エスコバー、三上、今永、パットン、34セーブの山崎

◆広島3―5DeNA(25日・マツダスタジアム)

 笑顔でハイタッチを繰り返し選手をねぎらった。ラミレス監督の奇襲がはまり、選手が執念のタクトに応え66日ぶり3位タイに浮上した。

 まさかの起用だった。先発には2年ぶりとなる国吉を送った。今季は2軍でも中継ぎのみ。12連戦の5戦目で頭数が足りない事情があったとはいえ、それでも大胆な手。普段はデータを重視する指揮官が「これはフィーリング。ひらめきとしか言いようがない」と説明。その“ラミカンピューター”がこの日はさえた。

 国吉が150キロ近い直球に加え、中継ぎの時は温存していたフォーク、カーブで翻弄。4回途中まで2安打無失点でつないだ。右腕は「5回を投げきるとは思っていなかった。中継ぎと同じ感覚でいった」と平常心で大仕事。中継ぎもエスコバー、今永、パットンと3人が回またぎで必死につなぎ、最後は山崎が2点差を守り34セーブだ。

 2試合で計13人のマシンガン継投で広島の胴上げを2日連続阻止。最近10試合で8勝2敗とラストスパートをかけるチームに指揮官は「投手と打者がやっとかみ合ってきた。今まで苦労していたベイスターズとは全く違うチームになっている」と手応え十分。残り9試合。並んだ巨人をこの勢いで上回る。(岸 慎也)

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