【ロッテ】岡田引退の理由は「以前は追いついていた打球に追いつけなくなった」

スポーツ報知
引退会見に臨んだ岡田は福浦(左)から花束を贈られた

 ロッテの岡田幸文外野手(34)と大隣憲司投手(33)が26日、ZOZOマリンで引退会見を行った。

 紺色のスーツとネクタイで登場した岡田は「悔いはなくて充実した野球人生だった」と晴れやかな表情。続けて「育成として拾っていただいて、10年間長い間、現役を続けさせていただいた。他でやる考えはなかった」と球団への感謝を述べた。

 2008年育成ドラフト6位で入団し09年に支配下登録。11年には俊足と幅広い守備範囲を武器に全144試合に出場し41盗塁をマーク。11、12年と2年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞し「育成の星」と呼ばれた。

 しかし、近年は成績が下降。今季は9月に入り「1軍の戦力になれていない」と感じるようになったといい、「守備に就いていても以前だったら追いついていた打球にも追いつけなかったり、盗塁にしてもスタートがちょっと自分の意識とは違ったりとか。まして、2年間ヒットも打てていなかった。そこが全てですね」と決断理由を明かした。

 会見後には尊敬する福浦から花束を渡されると、思わず涙があふれた。23日に通算2000安打を達成した先輩からは「お疲れさん」と声をかけてもらった。当日もZOZOマリンに足を運び観戦したことにも触れ、「うれしかったですね。本当に幸せでした」と自分のことのように喜んだ。

 今後は未定で「ゆっくり考えたい」としだが、「恩返ししたいですけど、ロッテのために何かできることがあれば」と将来的には指導者としてマリーンズのユニホームを着る夢を思い描いた。

 ◆岡田幸文(おかだ・よしふみ)1984年7月6日、栃木県生まれ、34歳。作新学院高では3年夏に県4回戦敗退。2004年3月から全足利クラブでプレーし、08年育成6位でロッテ入団。09年3月に支配下選手登録された。通算成績は2496試合で打率2割5分4厘、0本塁打、119打点。177センチ、70キロ。左投左打。年俸3140万円。

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