【中日】岩瀬&荒木、名球会コンビが引退 球団はコーチ就任要請

スポーツ報知
引退することになった中日・岩瀬(上)、荒木

 中日の岩瀬仁紀投手(43)と荒木雅博内野手(41)が今季限りで引退することが26日、明らかになった。岩瀬は30日の阪神戦(ナゴヤD)で引退登板に臨み、荒木は来年3月のオープン戦で引退試合の場が設けられることになった。

 黄金期を支えた生え抜きの名球会プレーヤーが、そろってユニホームを脱ぐ。岩瀬は、今季もチームで2番目に多い45試合に登板。それでも2勝0敗2セーブながら、防御率4・81の成績に限界を感じていた。406セーブと999試合登板はともに日本プロ野球記録で、あと1試合で前人未到の1000試合。当初は25日のヤクルト戦(ナゴヤD)で大台に乗せ、引退登板で「1001(センイチ)」として、恩師で今年1月に亡くなった星野仙一氏を弔う青写真を掲げていた。そのため28、29日の同カードで登板する可能性もある。

 荒木は昨季、2000安打を達成。守備の名手として井端(現巨人内野守備走塁コーチ)とともに「アライバ」コンビと呼ばれる鉄壁の二遊間を結成した。25日のヤクルト戦でも「1番・二塁」でフル出場し、2安打1打点と健在ぶりをアピール。荒木はこの日、取材に応じ「打撃はプロ23年目で今が一番うまい(笑い)。来年もやれると思うけど、もう数字的に目標にすべきものがなくなった」と完全燃焼を強調した。

 すでに兼任コーチの肩書を持つ2人に、球団は来季のコーチ就任を要請。ともに態度を保留しているが、近い将来、指導者としてチームに恩返しすることになりそうだ。

 ◆岩瀬 仁紀(いわせ・ひとき)1974年11月10日、愛知・西尾市生まれ。43歳。西尾東高、愛知大、NTT東海を経て98年ドラフト2位で中日入り。1年目から中継ぎで活躍し、04年に抑えに転向。05年にプロ野球記録のシーズン46セーブ。最優秀中継ぎ投手3度、最多セーブ5度。17年にカムバック賞。181センチ、84キロ。左投左打。既婚。年俸7500万円。

 ◆荒木 雅博(あらき・まさひろ)1977年9月13日、熊本・菊陽町生まれ。41歳。菊陽中で野球を始め、熊本工2、3年時にセンバツ出場。95年ドラフト1位で中日入り。07年盗塁王。ベストナイン3度、ゴールデン・グラブ賞6度。17年に2000安打達成。180センチ、77キロ。右投右打。既婚。年俸7000万円。

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