【広島】丸、チーム新!45戦連続出塁 2年連続MVP有力

スポーツ報知
祝勝会、丸(右)が日本酒から逃げる

◆広島10―0ヤクルト(26日・マツダスタジアム)

 3連覇を決める大一番も、丸が強力打線に火をつけた。初回1死二塁、中前へ先制打。自身の球団記録を更新し、中日・大島康徳に並ぶリーグ5位タイの45試合連続出塁を果たした。3安打3打点で爆勝に貢献。「360度見渡してもファンの方が喜んでいる。同じ優勝でも違うものがある」と地元Vの喜びをかみ締めた。

 本塁打、打点は自己新で、打率も更新が濃厚。著しいスケールアップは、強打者の指標「OPS」に表れた。9割台で一流とされるが、丸は12球団トップの11割4分3厘で歴代3冠王のバース、落合らを追随する。出塁率は86年落合の記録更新も視野に入る4割8分2厘。4月末、右太もも裏痛で1か月離脱したことを忘れさせるほどの存在感だった。

 躍進を支えたのが「丸ノート」だ。打席後、ベンチで打席内容や配球などを書き込む。「頭を整理し打席に入ることができている」と投手の傾向を頭に叩き込み、8試合を残しシーズン歴代11位タイとなる121個の四球を選んできた。

 8月、国内FA権を行使する資格を得た。「今は何も考えていない」と話すが、松田オーナーは「引き留める方策は考えている。我々ができる最大限のものは提示する」と全力で慰留する構えだ。球団初の2年連続MVPも有力。黄金期形成へ、丸は絶対に欠かせない。

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