【広島】鈴木誠也、執念のヘッドスライディング

スポーツ報知
ビールを浴びる鈴木

◆広島10―0ヤクルト(26日・マツダスタジアム)

 4番の執念だった。5点リードの5回先頭。鈴木は一塁へのヘッドスライディングの遊撃内野安打を放ち、野間の適時三塁打で6点目のホームを踏んだ。泥のついたユニホームで「とにかく塁に出ることを考えた」と笑った。

 昨季は8月23日のDeNA戦で右足首を剥離骨折し、復帰できずにシーズン終了し、スタッフに両肩を支えられて胴上げに参加。リハビリでも状態が上がらず「野球をやめたくなるような違和感がある」と漏らした。ギプスを外した際、あまりの細さにショックを受けた足首はリハビリ開始1か月で元の太さに。春季キャンプは全体練習に完全合流できずとも、夕食後の素振りは欠かさなかった。「去年はああいうことがあったな、と思いながら(右翼で)守っていた。すごくうれしかった」。今年は何度も跳びはねて喜んだ。

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