【西武】松井に聞く、引退会見全文【2】印象的な投手は、あの怪物

スポーツ報知
引退会見を行った松井稼頭央

 ―対戦して印象に残る投手は?

 「ライオンズにいてるときは、対戦しなくてよかったと思ってるんですけど。松坂大輔。米国でも対戦しましたし、今年オープン戦ですけど対戦することができた。同じチームで一緒にやっていたなか、ここで勝負できる思いがあり、楽しみにしていた。対戦できてよかった」

 ―現役生活でよかったこと、つらかったことは?

 「よかったことは25年間現役をやらせてもらえたこと。選手として非常にうれしい。25年のほとんどが苦しかったり、悔しかったり、少しの喜びを得るために苦しさがあると思って野球をしていた」

 ―プロ1年目の記憶は?

 「高校のときは投手だったので、プロに入って野手になり。常に勉強、チャレンジしていた記憶しかないです。投手からショート、スイッチヒッター。ほかのことを考える時間もなく、突っ走ってきました。やってきた積み重ねが最後の最後に大きなものになったと感じています」

 ―活躍できた要因は?

 「いろんな方との出会いですね。西武に入ったときは、2年目から東尾監督に抜てきしていただいた。東尾監督と出会わなければ、今の僕はない。米国から帰ってきて、星野監督にお世話になった。星野監督と出会わなければ、ここまで長くできていない。家族のサポートも大きいですね。家族を犠牲にして、野球だけを考えてやらせてもらった18年。そばにいてくれたからこそ、できた野球人生だったと思います。感謝しかありません」

 ―引退を最初に誰に伝えた?

 「家族に伝えました。家族も分かっていたんじゃないかと思います。妻には『お疲れさま』と。娘も顔を見るなり抱きついてきて、泣きました。息子は『そうなの』と。つらかったですけど。家族がいたから、長い野球人生を過ごせたと思う。(渡辺)SDにも報告させていただき、『お疲れさま』という言葉もいただきました。最後に育った場所で引退させてもらえる。この球団には感謝しかありません」

 ―チームメートに報告は?

「25日に仙台で。チームとして大事な時期、試合前に時間をとっていただき、お話させていただきました。その試合は0―2でずっといっていたので、タイミングがどうだったかなと思っていましたけど。チームが勝ったので、ほっとしたのが一番でしたね」

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