【西武】松井に聞く、引退会見全文【3】巨人・上原、ロッテ・福浦ら同級生の存在

スポーツ報知
引退会見を行った松井稼頭央

 ―15年ぶりに復帰した西武の印象は?

 「これだけ打てる、走る、守れる。これだけタレントがそろう時代もない。僕がいたときは打者もすごかったんですが、投手に助けていただいた。1点を勝つ、守り抜くチームだった。11年間プレーさせていただいて、心強かった。僕の野球人生にとって財産になったと思います」

 ―今季にかける思いは?

 「結果が伴わない中、準備だけは常にやってきた。春のキャンプでも、久しぶりにこのユニホームに袖を通してやれる興奮と楽しみ、でも不安の中でやってきた。1試合でも出たい思いでやってきた。ここに戻って、最初の打席であれだけの声援をいただいた。FAで1度出た人間が戻ってきて、あれだけの声援をいただき、ほんとにうれしかった」

 ―ライオンズはどんな存在?

 「ここで生まれ、ここで育ち、最後ここで引退する。運命的なものを感じました。チャンスをいただいたライオンズに感謝しかありません」

 ―日米で感じた野球の違いは?

 「僕が思ったのは、太陽の近さ、芝のにおい。グラウンドに入ると、まず芝のにおいをかぐ。子供の頃のような感覚で野球をやった気がします」

 ―メジャーでプレーしてみて?

 「米国にどれだけすごい選手がいるのか、どれだけの身体能力の選手がいるか、興味を持ちました。年齢的にも29歳の年に1年目。できるとしたら、このチャンスしかない。米国にいく道が少し広がってきた中、1度挑戦したい思いでした。米国で7年間、日本では味わえなかった悔しい思いもしました。チャレンジ、勉強の連続。いい経験をさせていただいた」

 ―巨人・上原、ロッテ・福浦ら同世代で高め合ってきた?

 「同級生でやっぱり意識します。今回、福浦選手の通算2000安打の花束を渡せた。何度か(節目のお祝いを)渡させていただくケースはありましたけど、同級生で渡せるチャンスはなかなかない。これも巡り合わせ。一番印象に残っています。僕も刺激をもらいながら、同級生に負けまいとやってきました。福浦、上原と3人。この中で1年でも長くプレーしようとやってきた。常に意識していました」

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