【阪神】756日ぶりの「遊撃・鳥谷」でも競り負けで2年ぶり負け越し

スポーツ報知
ベンチで厳しい表情の金本監督(右)(中は平野コーチ)

◆中日4―3阪神(28日・ナゴヤドーム)

 756日ぶりの「遊撃・鳥谷」が阪神の窮地を象徴している。最下位・中日に競り負け、振り向けば0・5ゲーム差。借金13で2年ぶりのシーズン負け越しも決定した。逆転CSが遠くかすむ中、金本監督が2年前に封印したはずの奥の手を繰り出した。「行ってもらいました。動き? どうですかね。ノックはショートでやっていますから、僕は行ってほしいんですけどね」と複雑な表情を浮かべた。

 8回1死の代打で三振した鳥谷が、その裏の守備から遊撃に入った。16年9月以来のこと。1死から平田の二遊間のゴロをさばき、ベテランは「別に違和感はなかったです」とさらり。過去4度ゴールデン・グラブ賞を獲得したポジションで無難な動きを披露した。

 遊撃のレギュラーだった北條が9月15日に左肩亜脱臼で登録抹消され、代役を試行錯誤してきた。この日、起用された森越は記録に残らないエラーを連発。若い植田、熊谷も実力が伴わず、ついに37歳が元サヤに収まることになった。瀕死(ひんし)の虎がなりふり構わず、勝利を目指す。(島尾 浩一郎)

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