【中日】浅尾が語った岩瀬のすごみ「指導者として“割り切り”伝えて欲しい」…独占手記

スポーツ報知
史上初の1000試合登板を達成し記念のボードを掲げる岩瀬

◆中日4―3阪神(28日・ナゴヤドーム)

 クローザーの岩瀬とともに黄金時代を支えた名セットアッパーが大記録を祝福した。そろって今季限りで引退を決断した中日・浅尾拓也投手(33)が、レジェンド左腕のすごみを独占手記で振り返った。

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 岩瀬さん、おめでとうございます。単純計算で50試合ずつ20年投げ続けなければいけない。今後抜かれることはない大記録と思います。

 球団の黄金期は「勝っている状態で岩瀬さんにつなごう」が救援陣の合言葉でした。7回や8回を投げ終えたら、僕の仕事は終わり。それだけ頼っていました。岩瀬さんが登板する直前のブルペンは、誰もが無言になる。いい意味での緊張感が伝わってきました。

 印象に残っている試合は、やっぱり07年の日本シリーズ。山井さんから岩瀬さんへの完全リレーです。王手をかけて1点差の最終回。1点どころか、1安打も打たれちゃ駄目な雰囲気。僕が同じ立場なら逃げ出したくなっただろうと思います。でも、その状況で3者凡退。やっぱりすごい人です。

 岩瀬さんは幾度も修羅場をくぐってきた。修羅場をくぐっている人は割り切れる人。僕はまだ次に何をやるか決めていませんが、岩瀬さんには将来、指導者として「割り切り」を後輩たちに伝える存在になってもらいたいと思っています。

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