【楽天】16年最下位指名の西口が7回まで無失点も追いつかれ初勝利逃す

スポーツ報知
プロ入り初登板の楽天先発の西口

◆楽天―オリックス(30日・楽天生命パーク)

 2016年のドラフトで87人中最後のドラフト10位で指名された西口直人投手(21)が、あと一歩のところでプロ初登板初先発での初勝利を逃した。

 プロ2年目右腕は初回から好投。最速148キロの直球を軸にテンポの良い投球を見せた。7回までは二塁すら踏ませぬ完璧に近い投球で85球で2安打無失点。2点リードの8回のマウンドにも上がったが、落とし穴が待っていた。先頭の大城に遊撃への内野安打を浴びて初めて先頭打者の出塁を許すと、盗塁と失策が重なって無死三塁。投ゴロと捕ゴロで2アウトまで行ったが、宗に2ランを浴びて同点に追いつかれ、続く福田に二塁打を浴びて降板。98球で5安打2失点だった。

 十二分に持ち味を発揮した西口だったが「緊張しましたが、初回の村林のプレー(好守)で少し気持ちが楽になりました。そのプレーから良いリズムを作ることができたかなと思います。ホームランのあの1球が悔やまれます」と悔しさをにじませた。

 大阪・山本高3年夏は上宮太子高に8回コールド負けで初戦敗退。卒業後は建山(元日本ハム)、藤本(元阪神)を輩出した甲賀健康医療専門学校に進学した。16年ドラフト10位で楽天入り。プロ2年目の今季はイースタンで7試合に登板して4勝1敗、防御率1・80と結果を残して1軍の切符を手にした。試合前には平石監督代行も「ものすごく楽しみにしている。(17年の)新人合同自主トレですごいなと思ったことが忘れられない。キャッチボール、遠投でオッと思った。体の使い方、腕のしなりとかが」と期待していた。

 ◆西口 直人(にしぐち・なおと)1996年11月14日、大阪・八尾市生まれ。21歳。小学2年から八尾ドラゴンズで軟式野球を始め、小4から投手一筋。中学からは硬式のヤングリーグ・八尾柏原ツインズでプレー。山本高での最高成績は3年春の大阪府大会4回戦。甲賀健康医療専門学校に進学し、16年ドラフト10位で楽天入り。最速は152キロで持ち球はカーブ、チェンジアップ、スライダー。推定年俸600万円。背番号「62」。183センチ、83キロ。右投右打。

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