【西武】森、攻守でリードも“感動シーン”生まれず「理想は実現したかった」

スポーツ報知
西武・森

◆日本ハム4―1西武(30日・札幌ドーム)

 大一番も最後までマスクをかぶった。森は9回まで4投手を粘り強くリード。チームは敗れたため、マウンドの胴上げ投手に駆け寄る優勝の瞬間の“感動シーン”は生まれず、「理想は(実現)したかったですね」と苦笑いを浮かべた。昨季は開幕前、WBC強化試合のキューバ戦(京セラD)で左肘に死球を受けた影響で38試合の出場に終わった。今季は辻監督の粘り強い起用もあり131試合に出場。「こんなに長くできたのは初めて。捕手としては今年がスタート」と満足感はない。勝負強い打撃も光った。得点圏打率は3割6分2厘。サヨナラ打3本はチームトップだ。「自分の前にチャンスを作ってくれて自分も勢いに乗れた」と先輩たちへの感謝を口にした。「正直、優勝の実感は湧かない。CS、日本シリーズもある」と森。本当の歓喜を味わうのは日本一になった時だ。(長井 毅)

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