【西武】同級生コンビ栗山&中村、10年ぶり歓喜に「うれしい」

スポーツ報知
笑顔で握手を交わす栗山(左)と中村

◆日本ハム4―1西武(30日・札幌ドーム)

 待ちに待った瞬間がやってきた。08年の日本一メンバー、栗山と中村が、胴上げの中心で大きく両手を上げ10年ぶりの歓喜に酔いしれた。栗山は「10年は長かった。1年1年、優勝のつもりでやってきたけど10年かかってしまった。でもうれしい気持ちは(前回と)同じです」。中村も「うれしいです」とほほ笑んだ。

 プロ17年目の2人も、苦しんだ1年だった。6度の本塁打王を獲得した中村も、不振と左肩の負傷で5月は2軍落ち。だが再昇格後の7月からはアーチを量産し、ここまで28本塁打と意地を見せた。栗山は若手の台頭もありスタメン、代打と起用法がばらつく中で得点圏打率3割以上を記録。9月上旬に外崎が負傷で抹消後はスタメン起用に応えて強力打線を支えた。

 互いを認め合うライバル。それを象徴したのが9月18日のソフトバンク戦(メットライフ)。アベック弾を放つなどここ一番で勝負強さを発揮し、2人で上がったお立ち台で中村は言った。「僕も(栗山に)負けないように頑張ります」。お互いを意識し、刺激し合い、頂点にたどり着いた。「若い選手が多い中で優勝できたのは今後につながっていく」と栗山。次の舞台は17日からのCS最終ステージ。レオの“同級生コンビ”が、悲願の日本一まで獅子軍団をけん引する。(小島 和之)

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