【日本ハム】4年目・立田が1軍初登板で1回零封「1軍のバッターってすごい」

スポーツ報知
力投する日本ハムの立田

◆西武3―2日本ハム(2日・札幌ドーム)

 日本ハムの4年目・立田将太投手(22)が、1軍初登板。1点を追う9回に救援し、3者凡退に抑えた。

 三塁ベンチに戻った立田を、ナインの祝福が待っていた。「みんながハイタッチしてくれたのでうれしかった」。プロ初登板で3人斬り。大和広陵(奈良)から14年ドラフト6位で入団。1軍デビューまで4年かかった右腕の胸に、熱いものがこみ上げた。

 初めての1軍でも、堂々としていた。「展開も展開だったので、本当に緊張していた。とにかく思い切ってやるしかない」。2死で迎えた炭谷は、高めの138キロの直球でプロ初の空振り三振。今季イースタンでチーム最多55試合に登板。フル稼働してチャンスをつかんだ右腕は、札幌Dでも変わらぬ20球を投げ込んだ。

 栗山英樹監督(57)は「出来る限り厳しい場面の方がその投手の特質も分かる。立田が苦しみながら頑張ってきたことがこういう風に形なれば自信になると思う。本当に素晴らしいピッチングでした」と褒めた。吉井理人投手コーチ(53)も「危ないところもありましたけど、自信になったかなと思います」も評価した。

 追い込んでからの変化球を簡単に見逃されるなど、課題も見つかった。「1軍のバッターってすごいんだなって。もっと磨いていかないと通用しないんだなって実感しました」と立田。シーズン終盤の札幌Dで投じた20球は、右腕の貴重な財産になるはずだ。

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