【阪神】西岡、異例のインスタで戦力外を発表…セレモニーは行わない意向
スポーツ報知

阪神・西岡剛内野手(34)が2日、球団からの戦力外通告を自身のインスタグラム(写真共有アプリ)で発表した。異例のSNS声明で、退団しての現役続行の希望も表明。球団広報からは報道陣に取材の自粛要請と同インスタの引用が許可がされる中、西岡は普段通りに明るい表情で練習して広島戦(マツダ)でベンチ入りしたが、出番はなかった。
「午前5時50分。アラームより早く目覚めた瞬間の思い」。こう始まる長文を、100万人のフォロワーへ発信した。「今シーズンをもちまして阪神タイガースのユニフォームを脱ぐことになりました。カッコつけた言い方をしましたが、戦力外通告を受けました」と報告。今後は「来年もプロ野球選手として甲子園の土を踏める事を一つの目標として頑張ります」と他球団での現役続行を宣言した。
球団は1日のDeNA戦(甲子園)の試合後、来季の契約を更新しない旨を伝えた。現役続行か否か意思確認に対し、西岡は「考えさせてください」と返事した。そして、球団に連絡するより早くファンに向けてSNSで報告。多くの「いいね!」が寄せられた。
球団にとって想定外のフライング発表だったが、広島市内のチーム宿舎で事後報告を受けた谷本球団副社長は、報道陣に「彼の意思を尊重します」と話した。本人の意向もあって、セレモニーは行わない方針だ。
ロッテ時代は華々しく活躍したが、2年間のツインズ時代と6年間在籍した阪神では故障に泣かされた。今季は開幕1軍入りしたが、5月に2軍降格。9月に昇格したが、23試合の出場で打率1割3分2厘だった(1日現在)。「戦力外と言われた瞬間の、あの気持ちも僕の経験値にプラスされた」。35歳の来季、輝きを取り戻せる場所を探す。