【日本ハム】上原、首痛再発恐怖とも戦い「腕を振る」

スポーツ報知
4日の楽天戦で先発する日本ハムの左腕・上原

 日本ハムの上原健太投手(24)が4日の楽天戦(楽天生命)で、3個目の白星獲得を誓った。3日は札幌Dで調整。今季、自己最多の2勝を挙げている2015年のドラフト1位左腕。首痛に悩まされた悔しいシーズンのラストに白星を奪い、CSへ存在をアピールする。

 上原がシーズン終盤に成長を見せる。残り3試合となった3年目。「(任されたイニングを)最少失点で投げきれるようにやっていきたい」と決意を語った。今季は9月27日・オリックス戦(京セラ)の6回途中降板が最長。今季2勝目を挙げたものの「先発投手として5回で終わっているようでは不安定すぎる」とさらなる進化を目指している。

 6月18日の広島戦(マツダ)では、打ってはプロ初本塁打、投げては今季1勝目を挙げる活躍で、飛躍のきっかけをつかんだ。だがその後、首痛を発症。食事も取れず、歩いても痛みが出る激しい症状に襲われ、再び2軍生活に戻ることになってしまった。

 「復帰した時は投げ方が分からなくて。もう終わったと思いました」。徐々に感覚を取り戻す中で、以前より体との対話を大事にするようになった。登板の翌日は、今も首痛が再発する恐怖と戦う。「ちょっとでも負担がかかったら即、治療ですね」。商売道具である体のメンテナンスの大切さを改めて実感した。CSの“秘密兵器”になり得る左腕は「腕を振ることを忘れないようにしたい」と意気込む。持っているものは一級品。3勝目を挙げて、力を示す。(秦 雄太郎)

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