【西武】浅村、球団新127打点&山川、124打点!史上7組目の計250打点超
スポーツ報知

◆ロッテ3―6西武(4日・ZOZOマリンスタジアム)
力でこじ開けるように、球団史を塗り替えた。浅村のフルスイングに導かれ、打球は三塁線を破った。初回1死一塁から左翼線へ適時二塁打。今季125打点目を挙げ、カブレラ(01年)と中村(15年)の124打点を超える球団新記録を打ち立てた。
勢いに乗って、ONの壁をも越えた。5回無死一塁。真ん中スライダーをカチ上げバックスクリーンに32号2ランを放り込んだ。「最近は自分の感覚で打てている」。この日3打点で127打点。3戦7打点とラストスパートをかけ、王(77年)の124打点に続き、長嶋(68年)の125打点も抜き去った。
ただ、球団レコードを樹立しても2度目の打点王に当確ランプはともらない。今季の打線には、異次元の男がもう一人いる。3番・浅村を追う4番の山川は、3回に左翼フェンス直撃の2点二塁打。「全打席ホームランを狙うことに変わりはない」と、ネバーギブアップの一打で今季124打点とし、3打点差で食らいついた。
AY砲の打点は合計251。同一球団2選手で計250打点以上はプロ野球7組目となり、辻監督は「すごいこと」とうなった。W打点王を理想に掲げる浅村は「アグー(山川)に3打点挙げてもらってね。まあ自分も(意識せず)普通に打ちますけど」と自然体。3打点差を追う山川も「正々堂々勝負している。今、慌てても仕方ない」と143試合目を見据えた。この日はチームの年間安打も08年に並ぶ球団記録の1339安打に到達。歴史的強力打線の主役2人によるデッドヒートは、6日の最終戦(対ソフトバンク・ヤフオクD)で決着する。(宮脇 央介)