【阪神】元中日・和田一浩氏招へい!片岡ヘッド兼打撃コーチと矢野2軍監督の入れ替えプランも

スポーツ報知
今年2月、宜野座キャンプで金本監督(後方)を訪問した和田一浩氏

◆阪神1―2ヤクルト(4日・甲子園)

 阪神はヤクルトに2―1で敗れ、2年ぶりのBクラスが確定した。昨オフに3年契約を結んだ金本知憲監督(50)の続投は決定事項だが、球団は来季に向け、首脳陣の改造と戦力補強に着手。貧打解消のため元中日の和田一浩氏(46)=野球解説者=を1軍打撃コーチに招へいする方針を固めた。

 空席が目立つ聖地で終戦を迎えた。7試合を残して今季のBクラスが確定。金本監督は「受け止めています」と、消え入りそうな声を発した。今季、何度も泣かされた貧打で1点止まり。甲子園では1分けを挟む7連敗で19勝37敗2分けとなり、借金18は78年の17(19勝36敗3分け)を上回る球団ワーストとなった。

 谷本球団副社長は試合後、来季の金本政権の継続について「もちろんそうです。そのつもりです」と明言した。2位で終わった昨オフ、新たな3年契約を締結。最下位でも続投は決定事項だ。だが、首脳陣の大幅改造は避けられない。貧打解消の打開策として、元中日の和田氏を1軍打撃コーチに招へいする方針を固めた。現在の片岡ヘッド兼打撃コーチと平野打撃コーチはともに左打ちで、球団首脳は「右打ちのコーチが必要」と説明。金本監督の東北福祉大の後輩で通算2050安打の和田氏に、シーズン終了後、正式な就任要請を行う。

 また、バッテリー部門の立て直しを兼ね、片岡ヘッド兼打撃コーチと矢野2軍監督の入れ替えプランも浮上している。球団首脳は「まだ何も進めていません」と組閣について話したが、1、2軍のコーチ陣のシャッフルを含め、最善の配置を模索する。

 自信を持って挑んだ就任3年目は、投打に誤算続きで、まさかの大失速。指揮官は「まずは打線でしょうね…。全部じゃないですか。まあ、どうかな、すべて立て直していかないと」と話すなど、来季の課題は山積みだ。85年以来の日本一の夢は完全に絶たれた。虎の「平成」は、一度も頂点に立てないまま終幕する。(島尾 浩一郎)

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