【中日】笠原の侍ジャパン入り浮上 「特殊球」で東京五輪出場へアピール

スポーツ報知
中日・笠原祥太郎

 中日の笠原祥太郎投手(23)が「2018 日米野球」(11月9~15日、東京Dなど)の侍ジャパンにリストアップされていることが4日、分かった。実現すれば、アマ時代を含めても初の日本代表選出。新潟医療福祉大時代まで中央で無名だった雑草派左腕が、東京五輪の“秘密兵器”としてアピールする。

 2年目の笠原は、ここまで5勝4敗。直球と同じフォームから繰り出す120キロ前後のチェンジアップが武器で、稲葉監督や建山投手コーチの求める「特殊球を持つ投手」に合致する。直球は140キロ前後だが、トラックマンで取得した「ホップ成分」(球に働く揚力の大きさ)はチームNO1。球速以上に打者の手元で伸びる“特殊性”も売りだ。

 被打率(4日現在)は2割4分4厘だが、外国人相手(投手を含む)だと49打数6安打の1割2分2厘に“半減”。与えた打点もDeNA・ソトと巨人・マギーに浴びたソロ1本ずつの「2」のみと、外国人への勝負強さも国際大会向きだ。

 自身はこの日、5日の阪神戦(甲子園)の先発に向けて「いつも通り直球で押して、緩急も使いたい」と意気込んだ。中日からは平田良介外野手(30)もリスト入り。ナゴヤDで第5、6戦(14、15日)が行われる大会で、竜の若武者が大暴れする。

 また、DeNA・東克樹投手(22)もリスト入りしている。

 ◆笠原 祥太郎(かさはら・しょうたろう)1995年3月17日、新潟市生まれ。23歳。新津高、新潟医療福祉大を経て2016年ドラフト4位で中日入り。新潟県内の大学から直接NPB入りした初めての選手。昨年9月18日の巨人戦(ナゴヤD)でプロ初勝利。今年9月7日の広島戦(同)でプロ初完封。通算6勝7敗、防御率3・96。177センチ、85キロ。左投左打。年俸1200万円。既婚。

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