【中日】荒木、ビジター最終戦は藤川に遊ゴロ…瞳ウルウル「直球と思ったよ」
スポーツ報知

◆阪神1―6中日(5日・甲子園)
今季限りでの引退が判明している中日・荒木雅博内野手(41)が5点リードの9回1死に代打で登場。遊ゴロに倒れたが、左翼席の竜党だけでなく、一塁側の虎党からも温かい拍手が湧き起こった。
粋な演出だった。マウンドには幾多の対決を演じてきた藤川。ここで森監督は「代打・荒木」を告げた。3球連続の“火の玉ストレート”を、見逃し、ファウル、ファウルで追い込まれ、4球目もやはり直球。力負けの打球に苦笑いを浮かべ、一塁を駆け抜けた。ダッグアウトに戻った顔は紅潮。瞳も赤く潤ませていた。
「ウルウルしてた? 乾燥してたから」と強がってみせた背番号2。「(藤川相手の打席に)一度、立ちたかった。ずっと(捕手・梅野のサインに)首を振ってくれたから、直球なのかと思ったよ。やっぱり球児と言ったら(速球だから)ね…」。今季最終戦の13日の阪神戦(ナゴヤドーム)で、地元ファンに最後の雄姿を見せる。