【ロッテ】岩下、喜び爆発!プロ初先発1勝「勝ち投手や勝ちパターンの投手を目指したい」

スポーツ報知
6回無失点投球でプロ初勝利を挙げた岩下(左)を井口監督も祝福(カメラ・川口 浩)

◆楽天1―2ロッテ(5日・楽天生命パーク)

 強気に攻めた。ロッテの4年目右腕・岩下は持てる力を白球に込めた。2―0の6回2死一、三塁。銀次を外角高めの直球で左飛に抑えると、何度もグラブをたたいて喜びを爆発させた。6回散発4安打無失点。見守った両親の前でプロ初先発初勝利を挙げ「めちゃめちゃうれしいです」と満面の笑みを浮かべた。

 序盤から最速150キロの直球と落差の大きいフォークを決め球に凡打の山を築いた。課題の制球も1四球と安定し「珍しいですね」とジョークも飛ばした。

 星稜高では14年夏の石川大会決勝で9回に8点差を逆転した「ミラクル星稜」のエースとして脚光を浴びた。その年のドラフト3位で入団。希望に満ちたプロ生活が始まったが、1年目のオフに右肘のトミー・ジョン手術を受けた。全治は10か月。目の前が真っ暗になったが、当時の小野担当スカウト(現2軍投手コーチ)から「この後が大切だぞ。けがを経験すると強くなれる」と激励の言葉をもらい、奮い立った。17年にはヘルニアの手術も乗り越え、今年7月末に1軍デビューを果たした。不屈の22歳は「勝ち投手や、勝ちパターンの投手を目指したい」とキッパリ。新たなヒーローが誕生した。(長井 毅)

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