【楽天】試合開始8時間前から研究、実績問わず選手にゲキ…平石洋介という男

スポーツ報知
楽天・平石洋介新監督

 パ・リーグ最下位が決まった楽天の石井一久ゼネラルマネジャー(45、GM)は5日、来季の監督を平石洋介監督代行(38)が務めることを発表した。外部からの招聘(しょうへい)も検討されたが、球団創設1年目の05年から選手、コーチとして14年間チームに関わってきた経験を高く評価。また、2軍などのコーチ8人との契約を打ち切って来季への組閣も始め、BC富山の監督を務める元ヤクルトの伊藤智仁氏(47)、四国IL徳島監督で元西武の石井貴氏(47)をコーチとしてリストアップしていることも、分かった。

 平石新監督は、野球に対しての情熱が人一倍だ。今でもホームの試合前には試合開始8時間近く前に球場入りして、ビデオを細かにチェック。試合後に球場を後にするのも2時間以上たつこともしばしばある。

 さらに年齢、実績にかかわらず選手を叱咤(しった)激励できることも大きな武器だ。試合中であってもベンチ内で選手に声をかけることは少なくなく、たとえ若手選手でなくても集中力を欠いたプレーには厳しい言葉を飛ばす。それでも選手との年が近く、親身になって相談を受けるため信頼度も高く、人望も厚い。

 選手会長の岡島はナインの思いをこの日の試合後代弁した。「すごく周りが見える人。本当に選手をよく見てくれる人なので、僕らはやりやすい。来年は必ず監督を勝たせたい」。現役生活では7年間で122試合の出場にとどまったが、指導者としての必要な資質を多く持ち合わせている。(楽天担当・安藤 宏太)

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