【楽天】田中、目標新人王へ今季33度目マルチ

スポーツ報知
7回1死一、三塁で中前適時打を放った田中

◆楽天8―1ロッテ(6日・楽天生命パーク)

 楽天は6日、ロッテとのホーム最終戦に快勝した。「1番・中堅」でスタメン出場した田中和基外野手(24)は、7回に中前適時打を放つなど4打数2安打1打点。4連敗中だったここ4試合は、わずか1安打と苦しんでいたが、ホーム最終戦を今季33度目のマルチ安打で飾った。

 低めに沈む変化球を、しぶとく拾った。中前で打球が弾むと、口元がほころぶ。2点リードで迎えた7回1死一、三塁、ロッテ先発・石川のシンカーを中前適時打。「勝ってよかったですね。1番でずっと打っていなかったので」と笑った。

 ここ4戦は15打数1安打、7三振。新人王を争う、シーズン終盤のプレッシャーがあった。「考えていないことをやっていた。ボールは振るし、ストライクは見逃し。今日は全部振ってやろうと思っていた」。適時打は3球ファウルで粘った8球目。積極的に振ることが、結果につながった。

 「新人王」を目標に定め、あえて自ら口にしてきた。「大学でもタイトル争いをしたことがない。プレッシャーはありましたけど、期待して頂けたことはありがたかった」と振り返った。残るは1試合。生涯1度のタイトルへ、最後のアピールを狙う。(山口 泰史)

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