【中日】荒木、元チームメートの与田新監督にエール「チーム愛を持っている」

スポーツ報知
保育園時代の保育士にプレゼントされた手作りのうちわを手に照れ笑いの荒木

 中日の新監督として、OBで今季まで楽天2軍投手コーチを務めた与田剛氏(52)が就任することが11日、正式決定した。15日に就任会見を行う。10日、白井文吾オーナー(90)らに就任を要請され、受諾した。森繁和監督(63)は退任し、編成部門トップに異動する。

 ナインはこの日、ナゴヤドームで全体練習。選手で唯一、与田氏の中日での現役時代を知る荒木雅博内野手(41)は、新指揮官の努力家ぶりを振り返った。「2軍の遠征で、夜中に宿舎のエレベーターホールの窓ガラスに向かってシャドーピッチングしてたのを覚えてます」。荒木が入団した1996年、与田氏はシーズン途中のトレードでロッテに移籍。一緒にプレーした期間は2か月程度に過ぎないが、その広い背中でプロの厳しさを教えてくれたという。

 さらに荒木は懐かしそうに振り返った。「2軍のキャンプ、(沖縄の)石川球場のシート打撃で打った“初ヒット”も与田さんからでした」。それまで「ドラ1なのに打球が内野を越えない」などと陰口を叩かれ、つらい思いをしてた荒木少年だが、90年に新人王と最優秀救援投手に輝いた、かつてのクローザーから快打を放ち、強い自信が芽生えた。

 この日は練習にもかかわらず、自身が熊本・菊陽町「さくら保育園」の園児だった当時、保育士だった女性2人が“応援”に駆けつけた。荒木によると「きょうが最終戦の日だと勘違いして来た」とのことで「園長先生は僕の試合より(熊本市で行われている)舟木一夫さんのコンサートを優先したから来なかった」と打ち明けて笑わせた。

 最後に荒木は「与田さんはOBだしチーム愛をもってらっしゃると思う」。大先輩に強竜再建への期待を寄せていた。

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