【中日】新監督に与田剛氏正式決定 初仕事は大阪桐蔭・根尾のくじ引き

スポーツ報知
与田剛氏

 中日の新監督に、OBで今季まで楽天2軍投手コーチを務めた与田剛氏(52)の就任が11日、正式決定した。15日に就任会見を行う。10日に白井文吾オーナー(90)らに要請され、受諾した。森繁和監督(63)は退任し、編成部門のトップとして球団に残る。

 西山和夫球団代表は与田新監督について「(生え抜きであることは)大きな要因」と認め「若い選手の芽が出てきた。受け継いで新しいドラゴンズをつくっていただきたい」と期待した。白井オーナーは「肩肘を痛め、どん底からはい上がった努力家。マジメで浮いたことひとつない。人柄と精神力を高く評価していた」と抜てき理由を明かした。

 森監督は6年連続Bクラスが濃厚になった9月下旬、辞意を申し入れたという。球団関係者によれば「別の複数のOBにも打診したが断られた」という経緯もあり、後任は前ロッテ監督の伊東勤氏(56)との二者択一に。最終的に1992年の高木守道氏(第1次)以来の「生え抜き新監督」を要望する声が強まった。森監督は、落合博満氏のイメージが強い「GM」という呼称は避けるが、別の肩書で事実上のGM職に就き、コーチ陣の組閣も陣頭指揮する。

 与田氏の監督初仕事は、24日のスカウト会議。1位指名を公表している大阪桐蔭・根尾は競合が確実で、25日のドラフト会議で新監督として運命のクジを引くことになる。

 ◆与田 剛(よだ・つよし)1965年12月4日、千葉・君津市生まれ。52歳。木更津中央高(現木更津総合高)から亜大、NTT東京(現NTT東日本)を経て89年ドラフト1位で中日入り。90年に新人王、最優秀救援投手。96年シーズン途中にロッテにトレード。98、99年は日本ハム、00年は阪神でプレーし、同年限りで現役引退。09、13年WBCで投手コーチ。16、17年は楽天1軍投手コーチ、今季は同2軍コーチ。妻は元TBSアナウンサーの木場弘子さん(53)。

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