【日本ハム】清宮、初CS「いよいよ始まるな」鷹はカモ…7発中4発

スポーツ報知
ソフトバンクとのCS第1Sに向けて気合が入る清宮

 ソフトバンクと日本ハムが対決するパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)第1ステージ(S)は13日にヤフオクDで開幕。3位からの下克上を狙う日本ハムは、ドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)が今季7本塁打中、4発をマークしている相性のいい相手を再び打ち崩し、チームに勢いをもたらすことを誓った。ソフトバンク・柳田悠岐外野手(30)はポストシーズンでは初の4番に座ることが濃厚。苦手とする相手先発・上沢直之投手(24)の攻略へ自然体を強調した。

 初のCSを目の前にしても、清宮は落ち着いていた。宮崎空港から空路で福岡へと向かう中で、静かに闘志を燃やした。「向こうに行って何かを感じるかなと。いよいよ始まるなという感じはあります」と、新たな戦いの開戦を待ち望んだ。

 3位からの下克上で目指す日本一。栗山監督は「その力を借りる時に一番勢いが増す」と若手選手が持つ、未知の可能性に期待を寄せている。ベンチ入り最年少が濃厚な19歳は「(試合に)出る以上は勝つためにやりたい。それだけです」。力強く“タカ討ち”のキーマンに名乗りを上げた。

 怪物は勝負のカギを握る存在となり得る。今季の同カードでは中田、レアードの5本塁打に次ぐ4本を記録。指揮官が「この球場となると飛び道具も必要」と話すように、1点勝負の短期決戦では長打力は大きな戦力だ。清宮は「絶対に相手も『打たせない』という感じで来る。そこ(シーズンの結果)は気にせずにいきたい」と意気込んだ。

 初戦の先発はミランダ。9月23日の対戦では2打数無安打(1四球)に抑えられ「制球もいいし、球も強い。変化球も1級品」と認めた一方で「一回打席に立っていることでいいイメージもしやすい」と攻略に自信。8日から参加したみやざきフェニックス・リーグでは、10日に本塁打を含む猛打賞を記録し「いい感じでできていた」と手応えもある。

 指揮官は初戦のスタメンについて「全てのパターンを考えて普通の形になることもある」と説明した。「今までやってきたことを信じてやるだけ。いつもどおりにいければ」と清宮。自然体を貫き、日本一へと続く戦いに身を投じる。(小島 和之)

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