【ヤクルト】小川監督、CS2連敗で敗退「勝負に負けた」

スポーツ報知
ファンに頭を下げる小川監督らヤクルトの選手(カメラ・矢口 亨)

◆2018 マイナビ クライマックスシリーズ セ ヤクルト0―4巨人(14日・神宮)

 これ以上ない完敗だった。ゲームセットをしばらく過ぎても、ほとんどの選手がベンチから動かず、グラウンドを見つめ続けた。リーグトップのチーム打率を誇る打線が菅野にまさかのノーヒット。3年ぶりに進出したCSに2連敗で敗退が決まり、小川監督は「勝負に負けたということです」と言葉を絞り出した。

 シーズン38度の逆転勝ちで躍進したチームに、試合前の宮本ヘッドコーチは「流れを引き戻すにはいい相手。シーズンで見せた諦めの悪さを出してくれたら」と寄せた期待は打ち砕かれた。チームはシリーズ最少安打4、同最低打率の・070と打線が沈黙。7回2死から四球を選び、完全試合を阻止した山田哲は「菅野さんも良かったけど、小林さんのリードも違った。短期決戦の難しさがあると改めて分かった」と天を仰いだ。

 昨季は球団ワーストの96敗。小川監督が事あるごとに口にし続けてきた「1点、1つ先の塁への執念」「諦めない姿勢」は猛練習でチームに根付き、交流戦最多勝率をきっかけに、貯金9の2位まで巻き返しを遂げた。「優勝争いしたわけではない。この悔しさを次につなげていかないといけない」と指揮官。来季はもっと大きな夢を目指すシーズンになる。(田島 正登)

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