【日本ハム】栗山監督、注目株しっかり!光った巧みなドラフト戦略

スポーツ報知
吉田の交渉権を獲得し笑顔の栗山監督

◆プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(25日・グランドプリンスホテル新高輪)

 夏の甲子園準Vで沸かせた金足農の吉田輝星投手(17)は、日本ハムの外れ1位で単独指名された。最速152キロ右腕は、高卒ドラ1で北の大地を経て、メジャーに巣立った先輩たちに続く活躍を宣言。聖地の決勝で敗れた大阪桐蔭の根尾、藤原にプロの舞台での雪辱を誓い「新人王を取りたい」と高らかに決意を示した。

 日本ハムは1位入札で大阪桐蔭の根尾を外したが、外れ1位で吉田の単独指名に成功した。栗山監督は「よかった。単純にうれしい。今年で一番」と声を弾ませた。大学、社会人に即戦力投手がいる中で、指揮官は「(吉田は)あれだけのいい真っすぐを持っている投手は高校生ではほとんどいない。先を見ているわけではなく、来年優勝するために先発投手がどうしても必要」と即戦力として期待を寄せた。

 5位では大阪桐蔭・柿木を指名。夏の甲子園の優勝投手(柿木)と、準V投手(吉田)がその年のドラフトで同一球団に指名されるのは史上初めてだ。他にも横浜・万波ら高校生の注目株や、球団初の育成選手(BC富山・海老原)を指名。昨年は7球団競合の末に早実・清宮を獲得したが、今年も巧みなドラフト戦略が光った。(小島 和之)

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