【阪神】矢野監督、藤浪完全復活へ“考えるキャンプ”

　阪神・矢野燿大監督（４９）が２８日、藤浪晋太郎投手（２４）に“考えるキャンプ”を課した。

　１１月１日から高知・安芸で始まる秋季キャンプへ、キャッチボール以外のノースロー調整を容認。「晋太郎が将来、どういう投手になりたいのか。それが明確になれば、必要なことや課題とかが出てくる。そこは本人の自覚」と主体性を育てる狙いだ。

　今季５勝に終わった藤浪とは、２軍監督として接する時間も多かった。９月以降は４試合で３勝負けなしと巻き返した右腕について「一番苦しいところは抜けている」と分析。来季の完全復活へ「高校野球（大阪桐蔭）でやっていた時の顔って、やっぱりいい。プロでもそれができれば、すごいこと」と訴えかけた。

　藤浪が先発枠を争う立場であることは、もちろん変わりない。期待の右腕はこの日も甲子園で秋季練習に参加。「普通に頑張るだけです」と多くを語らなかった。猛虎再建には不可欠な大器。疲れた肉体を休め、自分を見つめ直すことから道は開ける。（長田　亨）