【巨人】菅野、2年連続沢村賞 対抗に挙がった投手は…

スポーツ報知
広島の大瀬良

 プロ野球で最高の先発完投型投手に贈られる「沢村賞」の選考委員会(堀内恒夫委員長)が29日、都内で行われ、巨人・菅野智之投手(29)の2年連続受賞が全会一致で決まった。選考基準の7項目を全てクリアしたことでスムーズに決定したが、平松委員は広島の大瀬良大地投手(27)が対抗馬に挙がっていたことを明かした。

 大瀬良は今季、菅野に並ぶ15勝(7敗)を挙げ、防御率2・62。選考基準の7項目のうち、登板数(27)、勝利数(15)、勝率(・682)、奪三振数(159)と4項目をクリアしていた。平松委員は「対抗として菅野と争ったのは大瀬良。今季前半はロッテのボルシンガーやオリックスのアルバースがものすごい成績だったが、最後まで持たなかった。大瀬良も前半は菅野より印象度が強かった」と説明。堀内委員は「この賞は日本球界ナンバーワン投手に贈られる賞。大瀬良にも期待しています」と、来季のさらなるレベルアップを望んだ。

 ◇沢村賞 正式には「沢村栄治賞」。伝説の大投手、故沢村栄治氏(巨人)を記念し、1947年に制定された。シーズンで最も優れた先発完投型の投手に贈られる賞で、2リーグ分立の50年からはセ・リーグの所属投手だけが選考対象となり、89年から両リーグに広げられた。当初は記者投票で選出していたが、82年から沢村賞受賞経験者らによる選考委員会で選出。受賞者には金杯と副賞(300万円)が贈られる。

 ◇選考委員(就任順)

平松政次

堀内恒夫

村田兆治

北別府学

山田久志

野球

×