【西武】育成2位・大窪士夢、夢も体格もLサイズ「将来はメジャー」

スポーツ報知
西武から育成2位指名を受けた198センチ右腕の北海・大窪と指名あいさつに訪れた水沢スカウト(右)(カメラ・宮崎 亮太)

 西武からドラフト育成2位指名を受けた北海の198センチ右腕・大窪士夢(じゆ)投手(18)が29日、北海道・札幌市内の同校で水沢英樹スカウト(49)から指名あいさつを受けた。阪神・藤浪晋太郎投手(24)の197センチを抜き日本人最長身となる、北海道が生んだ巨人は「日本を代表する投手、将来はメジャーという目標も芽生えた」と、高らかに宣言。どでかい夢に向かい、育成契約からのし上がる。

 大窪は背筋を伸ばし、「プロという自覚が出てきた。(水沢スカウトに)『夢は大きく』と言われ、日本を代表する投手、将来的にはメジャーという目標も芽生えた」と、大きな野望を打ち明けた。

 198センチ、89キロ。最大の武器は長身から投げ下ろす直球だ。しかし、制球も良く、スライダーやカーブなど多彩な変化球を操り、守備も軽快にこなす器用さも備える。同スカウトは「ただ大きいだけなら指名しない。動けるし、投げっぷりも良く、いろんな可能性を秘めている」と、潜在能力を高く評価している。

 過去に東北も担当した同氏は、現在メジャーリーグで活躍するダルビッシュや、大谷の高校時代も追いかけた。大窪は公式戦で3イニング以上投げたことがなく、最速も140キロに満たないが、「武隈も入った時は130ちょいだが、今は140出る。ダルや大谷も見てきているが、個人的には、そこ(メジャー)を目指し、スケールの大きい投手になってほしい」と、期待を寄せる。

 岩見沢市生まれ。母子家庭で育ち、今年2月から夏までは、札幌市内に住む姉・莉叶さん(23)宅から通学させてもらい、野球に専念した。「野球で結果を残し、家族に恩返しがしたい」。ハングリー精神が大窪を突き動かす。

 「夢が叶(かな)うように」。姉の「叶」と掛け合わせた「士夢」の名には、そんな親心が込められている。「ここからが勝負。育成なので練習あるのみ。自分をさらに高めていきたい」と大窪。仲間から「巨人」と呼ばれる日本人最長身右腕が、名実ともに“巨人”となる。(宮崎 亮太)

 ◆大窪 士夢(おおくぼ・じゆ)2000年8月2日、北海道・岩見沢市生まれ。18歳。岩見沢第一小3年で野球を始める。北海では、2年秋に背番号11で初めてベンチ入り。198センチ、89キロ。右投右打。家族は母と姉。

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