【ロッテ】ドラ1藤原、キャンプ初日紅白戦で即実戦デビュー

スポーツ報知

 各地で“ドラフト1位組”に指名あいさつが行われ、ロッテ・井口資仁監督(43)は29日、大阪・大東市内の大阪桐蔭高で藤原恭大外野手(18)を石垣島キャンプ初日に行う紅白戦で実戦デビューさせ、開幕まで1軍帯同させるプランを披露した。 井口監督は口調に大きな期待を込めた。「キャンプは1軍でやってほしい。開幕まで帯同してもらってレベルを経験してもらう。当然、良ければ(その後も)という話はしました」。あいさつ後、藤原の明確な育成プランを披露した。

 キャンプ初日には1、2軍合同で紅白戦を行うことが決定。「投手であれば1イニング投げるし、打者も打席に立つ。全員スタートラインは一緒。そこに向けて体を作ってもらいたい」と“12球団最速”の実戦デビューも予告した。

 今季は同じ高卒ドラ1の安田を3月中旬まで1軍に帯同させ、オープン戦も8試合に起用。プロのレベルを肌で感じさせた。その経験が生き、未来の大砲は4番を任された2軍で実力を磨いて8月に初昇格。シーズン終盤にはプロ1号を放つまでに成長した。藤原に対しても「常勝マリーンズを作る上で欠かせない選手だと思っている」との言葉通り、多くの機会を与えて英才教育を積ませる方針だ。

 球団の高卒新人で開幕スタメンに名を連ねれば、1965年の山崎裕之内野手(上尾高)以来3人目、ドラフト制以降では初となる。キャンプ1軍スタートを聞いた18歳は「まさか。ここからもう一つギアを上げて練習して結果を残せるように頑張っていきたい。最高の準備をしたい」と気合をみなぎらせた。

 高校通算32発の打力、50メートル5秒7の走力、遠投120メートルの肩を兼ね備えた逸材は、食トレとウェートトレで現在の78キロから体重2キロアップを目指して肉体改造に着手するなど意識の高さも見せる。指揮官が「30本塁打、30盗塁を狙える選手。目標に向かってしっかり頑張ってほしい」と熱い言葉を掛ければ、藤原も「期待以上の結果を残せるように」と呼応した。「高校NO1外野手」から「球界NO1外野手」へ“金の卵”が成長曲線を描いていく。(長井 毅)

 ◆藤原 恭大(ふじわら・きょうた)2000年5月6日、大阪・豊中市生まれ。18歳。原田小1年から「園和北フレンズ」で野球を始める。豊中第五中では「枚方ボーイズ」に所属。大阪桐蔭では1年夏からベンチ入り。今夏の甲子園では史上初となる2度目の春夏連覇を達成した。2年連続高校日本代表。高校通算32本塁打。家族は両親と兄。181センチ、78キロ。左投左打。

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