【日本ハム】木田優夫コーチ“さんま師匠”からお叱り「なんで断らなかった?」

スポーツ報知
沖縄・国頭で就任会見に出席した(右から)木田投手チーフコーチ、栗山監督、鶴岡バッテリーコーチ兼捕手(カメラ・小島 和之)

 日本ハムの木田優夫投手チーフコーチ(50)、鶴岡慎也バッテリーコーチ兼捕手(37)が31日、秋季キャンプ地の沖縄・国頭で就任会見を行った。GM補佐からの転身となった木田投手チーフコーチは、就任にあたって親交のあるお笑いタレントの明石家さんま(63)から「なんで断らなかった?」とお叱りを受けていたことを告白。笑いが起こる異例の就任会見となったが、これまでの経験を生かしてチームの優勝に貢献することを誓った。

 来季のV奪回を目指して迎えた就任会見。張りつめた空気を、木田投手チーフコーチの所信表明がなごませた。「そういう(コーチに就任する)ことになっちゃったので。ユニホームを着て、栗山監督が目指すチームをサポートしていければ」。普段と変わらぬ、ひょうひょうとした話しぶりに場の空気が一気に緩んだ。

 “らしさ”あふれる就任あいさつは続いた。14年以来のユニホーム姿の感想を問われると「改めてもう少し痩せないといけないなと感じただけ」と苦笑い。さらに就任にあたって、“師匠”のさんまから「なんで断らなかった?」と叱られたことを告白した。さんまなりのボケだったのか、はたまたこれまで通りの付き合いができなくなることを悲しんでの本心だったのか…。真意は不明だが「すみません、と謝りました」と頭をかいた。背番号は92。昨年は清宮を引き当てただけに「クジ(92)」の語呂合わせかと聞かれると、「それは違う」と冷静に否定して笑わせた。

 “本業”でも精力的に動き回った。コーチ初日だったが、GM補佐として選手を4年間見てきた経験から「違和感はない」とブルペンに入った上原や玉井に助言を送った。今後に向けて「日本、アメリカでスーパースターと呼ばれた投手を見てきた。そういう人が何をやってきたのかを含めて、いろいろな話しができれば」と、日米8球団でプレーした経験を投手陣に還元していく考えを示した。

 「今回、ユニホームを着た一番の目標は来年なんとか優勝するということ」。ユーモアと豊富な経験値を持つ元背広組が、投手陣の再建を託された。(小島 和之)

 ◆さんまと木田投手チーフコーチのこれまで

 ▽クリスマスイブにフジテレビ系で放送される「明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー」に、木田投手チーフコーチが96年からトナカイの着ぐるみ姿で出演。

 ▽昨年のドラフト会議で抽選役を務めた木田GM補佐(当時)に、さんまが「左手で行け」とアドバイス。7球団競合の末、早実・清宮を見事に引き当てた。

 ▽18年シーズンはさんまが日本ハムの「ファンクラブ名誉師匠」に就任。今年10月3日の西武戦(札幌D)にプライベートで訪問。試合前には約15分間ネタを繰り広げて場内を沸かせた。

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