ソフトバンク、延長10回に柳田がサヨナラ弾で2年連続日本一に王手

スポーツ報知
延長10回無死、柳田が右越えにサヨナラ本塁打を放ち、ヘルメットを放り投げて大喜びのナインの待つホームに飛び込む(左上は中崎) 

◆SMBC日本シリーズ2018第5戦 ソフトバンク5x―4広島(1日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクが今シリーズ2度目の延長戦で広島を下し3連勝で、対戦成績を3勝1敗1分けとして2年連続9度目の日本一に王手をかけた。ソフトバンクは同点の延長10回に柳田がサヨナラ本塁打を放った。ソフトバンクは、日本シリーズでの本拠地連勝を12に伸ばして、第6戦が行われるマツダスタジアムに乗り込む。

 一方、広島は敵地3連敗。13年第7戦で巨人が敗れて以降続くセ・リーグのチームのパ本拠地連敗は15に伸びた。

 この日も両者はお互い譲らない展開を見せた。広島は2回2死一、三塁の好機で、会沢が148キロ直球をコンパクトにミート。マウンド上の千賀のグラブをかすめ、中前にはじき返した。「先制点につながるヒットが出てよかったです。うまく反応できました」。チームは第2戦以来3試合ぶり、敵地・ヤフオクDで初の先制点となった。

 するとソフトバンクは4回先頭打者の明石が四球、グラシアルが左前打、柳田が四球で無死満塁。続く中村晃が広島の先発・大瀬良を捉えた。1ボール2ストライクから外角低めのフォークにうまく合わせた打球は中前に弾んだ。2点打で一時逆転となり「うまく拾えました」と喜んだ。

 この日は5番が定位置のデスパイネが左膝痛で欠場。中村晃が代わって「5番・左翼」で出場しクリーンアップの役割を果たした。

 広島は負けじと5回2死二塁で丸が右越え1号2ランで再び逆転で再びリードを奪った。今シリーズは不調だったが「しっかり反応して、コンパクトに打つことができました」と手応えをつかんだ様子だった。

 ところがソフトバンクは5回1死満塁とすると、柳田の投ゴロの間に1点を返して同点に追いついた。

 ソフトバンクの王手を避けたい広島は、またすぐ突き放した。6回2死で会沢が左翼線へ勝ち越しソロ。この試合3度目のリードを奪った。

 それでもソフトバンクは再び追いついた。3―4の7回1死。広島のフランスアの150キロを超える直球に3球連続ファウルで粘り、2ボール2ストライクから136キロのスライダーを強振。打球は右翼テラス席に飛び込む一発となり「打った瞬間入ると思いましたが、奇跡です」と驚いていた。

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