【中日】与田監督、星野イズムを継承「とにかく勝ちたいんだ」

スポーツ報知
秋季キャンプに合流した与田監督(右)は小熊に笑顔でアドバイス

 中日の与田剛監督(52)が1日、星野イズムを継承した。伊東勤ヘッドコーチ(56)ら新任の全首脳陣とともにナゴヤ球場の秋季練習に合流し「とにかく勝ちたいんだという目標は変わらない」と猛ゲキ。恩師の星野仙一氏が阪神監督時代、03年1月のミーティングで発した「勝ちたいんや!」を想起させるセリフで奮起を促した。

 新指揮官はさらに「皆さんがカープの選手だとして、どれくらいの立場にいるのか」と問いかけた。3連覇のセ・リーグ王者と比較すれば選手層は薄い。レギュラーの座に慢心するなとの戒めだ。初めて規定打席に到達した福田も「優勝するようなチームでも試合に出られるのか。自分たちの立ち位置を考えさせられた」とレベルアップを誓った。

 ユニホームは間に合わなかったが、青いウィンドブレーカーに身を包んだOB指揮官。かつての本拠地球場で「ドラゴンズブルーがすごく懐かしい。ここでデビューして、ここで乱闘して…」と星野氏のような闘魂が全身にみなぎるのを感じた。キャンプ中は紅白戦で戦力の把握に努める予定。球団ワーストの6年連続Bクラスからの反攻へ、白星への渇望を「地獄のナゴヤ」で思い出させる。(田中 昌宏)

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