【広島】丸、21打席目でアーチ出た「いいスイングができたし、投手と勝負できた」

スポーツ報知
5回2死二塁、丸は右越えに一時は逆転となる2ランを放つ(投手・モイネロ)

◆SMBC日本シリーズ2018第5戦 ソフトバンク5x―4広島=延長10回=(1日・ヤフオクドーム)

 広島にとって丸の復調が光明だった。5回2死二塁、モイネロから149キロの真っすぐをとらえた。「しっかり反応してコンパクトに打てました。きょうに関してはいいスイングができたし、投手と勝負できた」。今シリーズ21打席目で飛び出した1号2ラン。白球が右翼席に飛び込むと、言葉にならない叫び声を上げた。

 第4戦まで16打数2安打の打率1割2分5厘。第3戦(ヤフオクD)ではシリーズワーストタイの1試合4三振を喫したが、心は折れていなかった。翌日の試合前、安仁屋OB会長に「タイ記録だったんです。どうせだったらもう1回(三振)しておけばよかったです」と自虐的に振り返るなど、天性の切り替えの早さで持ち直してきた。

 7回に中前安打を放ち、複数安打も今シリーズ初。9回の右飛も丸らしい強烈な当たりだった。チームは崖っぷちに立たされたが「最後は勝ちたかったけど、くよくよ嘆いても仕方がない。後がないんでやるしかない。大事なところで結果を出せるようにしたい」と自らに言い聞かせるように、逆襲を誓っていた。(表 洋介)

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