【楽天】ドラ7小郷裕哉“楽天の星”になる

スポーツ報知
指名あいさつを終えガッツポーズで意気込む小郷

 楽天にドラフト7位指名された立正大・小郷裕哉外野手(22)が2日、埼玉・熊谷市の同校で長島哲郎スカウト部長(58)らからの指名あいさつを受け、漫画「巨人の星」ならぬ“楽天の星”になることを目標に掲げた。

 星飛雄馬ばりの英才教育を受けた小郷が、プロの世界に足を踏み入れる。岡山理大付高で140キロを投げてプロからも注目された父・元章さん(49)が監督を務める、倉敷市の庄スポーツ少年団で小学1年の時に野球を始めると「今だったらニュースになるくらい、やられた」と言うほどの、スパルタ練習が待っていた。

 庭のネットに向かって毎晩2時間のティー打撃は朝飯前。試合でふがいない姿を見せると球場から10キロ以上を走って帰ることもあった。中学に進むと、マシン打撃設備が庭に完成し、毎日300球の打ち込み。ドラフト直後に連絡をすると「(父は)『ここからだぞ』と、あまり喜んでいなかった」といい「活躍して喜んでもらえるように恩返ししたい」と決意を新たにした。

 50メートル5秒8の俊足が最大の武器で、キャンプインまでイチローも取り組んだ初動負荷トレに挑戦しパワーアップを狙う。「1年目から1軍で活躍できるようにしたい」と小郷。担当した沖原スカウトも「糸井選手のように走攻守、何をやらせても華がある選手を目指してほしい」と願っていた。(安藤 宏太)

 ◆小郷 裕哉(おごう・ゆうや)1996年8月3日、岡山・倉敷市生まれ。22歳。小学1年で投手で野球を始め、庄中学ではファイターズ岡山に所属し3年で全国大会出場。関西高では2年春と3年夏に甲子園出場した。立正大では3年秋と4年秋にベストナイン。178センチ、85キロ。右投左打。家族は両親と姉、東海大2年で大学日本代表の弟・賢人投手。

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