王貞治氏と吉村禎章氏に「ゴールデンスピリット賞」特別賞

2018年11月3日6時0分  スポーツ報知
  • 87年7月7日、札幌遠征中に山の手養護学校を訪問した巨人軍・王貞治監督(手前中央)

 プロ野球人の社会貢献活動を表彰する報知新聞社制定「ゴールデンスピリット賞」の第20回受賞者が2日、ロッテ・井口資仁監督(43)に決定した。アマ時代に社会貢献活動を開始し、プロ入り後は自身が代表を務める「愛基金」を通じて野球教室やボランティア、被災地の復興支援に尽力。活動は多岐にわたり、20年以上の継続性も評価された。また王貞治(78=ソフトバンク会長)、吉村禎章(55=巨人打撃総合コーチ)両氏が特別賞を受賞した。表彰式は12月4日に都内のホテルで行われる。

 王さんは、巨人入団2年目だった1960年から、「札幌市立山の手養護学校」を毎年、訪問するようになった。生徒から送られた一通の手紙がきっかけだった。病気で特別支援学校で学ぶ生徒たちとの交流は、巨人の現役時代から最近まで続いた。

 選手時代は、比較的病状の軽い生徒と一緒にフォークダンスを踊り、ピンポン球を使った野球を楽しんだこともあった。一方で病床に伏せる生徒たちの部屋を訪ね、一人ひとりに激励の言葉をかけた。「子供たちを励ましに行ったのですが、こちらが激励されているような気持ちになりました」と王さんは回想している。

 この活動に注目していたのが、佐山委員だった。2年前の同賞選考会の席上、「王さんの『山の手養護学校』訪問がプロ野球選手による社会貢献活動の始まりではないか」と指摘。他の選考委員からも「何らかの形で表彰することはできないか」との提案も出ていた。同賞制定から20回目を迎えた今回、王さんと、この活動を90年から引き継いでいる吉村コーチを表彰することになった。

 吉村コーチも現役時代だけでなく、コーチ就任後も頻繁に学校を訪ねて交流。昨年は、全クラスの授業を見学し、体育の授業ではバドミントンに参加した。活動歴は王さんにも劣っていない。

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