【中日】吉見一起「不信感ある」FA行使視野…「ん?」交渉自身で持ちかけ

スポーツ報知
キャンプ休日のナゴヤ球場を訪れた吉見

 国内FA権を取得した中日・吉見一起投手(34)が5日、権利行使の可能性を示唆した。FA有資格者の行使手続きが始まったこの日、秋季キャンプ休日のナゴヤ球場を訪れ、「心が揺れている」と吐露。近日中に行われる球団との次回交渉が“ヤマ場”になるとの見通しを示した。

 球団とは先月末から3度交渉したが、3度とも吉見自身が西山球団代表に持ちかけて実現したという。「そういうことを考えても、あまり評価されていないのかなと感じる。『ん?』と思っている自分がいる。不信感はあります」。与田監督にも「心が揺れています」と伝えたという。

 吉見は今季、登板20試合すべて先発で5勝7敗だった。勝ち星こそ平凡だが、防御率は3・87で、125回2/3の投球回はガルシア(168回2/3)に次ぐチーム2位。クオリティー・スタート数はリーグ8位タイの13で、「シーズンを通して試合をつくれたという自負はある」と強調した。

 球団から複数年契約を含む条件を提示されているが、希望とは開きがある。「条件も大事ですが、それよりも“必要とされている”と感じられるかどうか。感じたら残るし、ダメなら宣言します。他球団がどういう評価をしてくれるか興味はあります」と言い切った。FA宣言すれば中日では15年オフの高橋聡文(阪神へ移籍)以来。球団は宣言残留も認める方針で、今週中にも4度目の交渉が行われる。

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